スマートトレーナー(ローラー台)の購入を検討しているけど、NOZAはどうなの?
実際どのくらい音がするかとか、不具合の有無とかも知りたいです。
そのような疑問にお答えします。
僕が NOZAを購入してから1年が経過しました。購入した経緯から使用感、静粛性、不具合の有無などについてレビューします。
ローラー台に興味がある方や、購入を検討されている方の参考になればと思います。
2018年12月発売【Xplova NOZA】定価:88,000円(税抜)
購入した経緯
✔ ロードバイクを買ったのに週1以下しか乗れないのはもったいない
✔ 自宅で好きなときにロードバイクに乗りたい
✔ Zwift(ズイフト)をやってみたい
僕がロードバイクを購入したのは2018年10月です。
仕事休みが日曜で、毎週乗れるわけではないと考えるとさすがにもったいない。
自宅でも好きなときに気軽に乗りたいと思い、ローラー台に興味を持ちました。
また、Zwift(ズイフト)というバーチャル走行ができるアプリの存在も知り、それもやってみたいと思いネットで調べまくりました。
求めるローラー台の条件
✔ 音が静かであること
✔ なるべく低価格であること
✔ Zwift(ズイフト)と連携できること
僕は鉄筋造のアパート2階に住んでるので、一番気になるのは騒音・振動でした。
You Tubeでローラー台の比較や騒音のレビューを見たところ、
- 3本ローラー
- リムドライブ式
- タイヤドライブ式
これらは結構音が大きい印象で、買うならダイレクトドライブ式だなとなりました。
ダイレクトドライブ式のメリット
✔ 後輪を外してローラー台にセットするのでタイヤの摩耗がない。
✔ タイヤ、ホイールを使わないので音が静か。
✔ 自動負荷、パワー計測など機能が多彩。
当時ダイレクトドライブ式のスマートローラーといえば、Tacx NeoかWahoo KICKRのほぼ2択の感じだったのですが、Tacx Neoは本体が大きめで価格も高め。Wahoo KICKRはサイズ感はいい感じだけど、モーター音が気になってました。価格も10万超え。
そんなときに静粛性を全面に売り出したNOZAが発売されると知ったのです。
図書館でも使えるっていうのは大げさだろうと思いつつも、
- デザインが非常にシンプル
- スペック(最大出力2,500W、最大再現斜度18%)も素人には必要十分
- 自動負荷でパワー計測が可能
- Bluetooth、ANT+接続可能
- もちろんズイフト連携
- ダイレクトドライブ式で10万円を切る価格(定価88,000円(税抜))
以上の条件を踏まえ、コスパ良しと判断して購入しました。
12月に楽天で購入したのですが在庫切れで、2ヶ月待ってようやく届きました。
ロードバイクを買って間もない時期でしたし、コスパが良いといっても僕にとってはかなり高額な買い物でしたが、結果的には買って満足してます。
では、実際のレビューとなります。
不具合の有無について
公式フェイスブックでは不具合について3項目ほど出てます。
結論として、僕が1年間使っている中では、3項目に該当するような不具合はなかったです。
①パワー、速度表示の異常
主に公式アプリXplova Workoutを使用してますが、特に数値の異常は見られず問題ないです。
②負荷の異常
ルート表示される斜度と負荷のかかり方に若干タイムラグがありますが、まあ許容範囲かと思います。異常というほどの事象は今までなかったです。
③振動を伴う異音
この事象も僕が使用しているときに感じたことはないです。そもそも振動自体あまり感じないというのが正直なところです。
静粛性について
実際の音をiPhoneのアプリを使って計測してみました。
アプリ:騒音測定器 – Simple Sound Meter
※アプリを起動すると、なぜかほとんど無音の状態でも30dbを超えてしまうので、計測開始時をなるべく0に近づけるため、誤差修正(-35)してます。
なので、実際の騒音レベルとは異なり、あくまで参考値としてみていただければと思います。
今回は2パターンの音です。
フロントギアをアウター、インナーの2パターンにして、それぞれ1段ずつ変速してます。
1.アウター・トップ → アウター・ロー
2.インナー・トップ→インナー・ロー
1、2ともにシッティングのみ。ケイデンスは最高130前後です。
アプリ画面の数値が見えづらくて申し訳ないです。
6時のあたりが数値0で21時のあたりが30db前後となってます。
シフトチェンジのときに瞬間的に数値が上がりますが、全体的に30~40dbで収まってます。
モーター音(フライホイール音)は皆無といってよく、走行中はチェーンとスプロケ、シフトチェンジの音ですね。あとはラチェット音。これは購入前に想定していた静粛性に近い静かさです。
僕の脚力ならこの程度の騒音なので、静粛性は満足してます。
振動について
正直、若干の振動はありますが、隣の部屋に響くまでは感じません。
シッティングよりはダンシングしたときのほうが振動があると思いますが、正直ほとんど気にならないレベルです。一応床は防音対策をしているので、その効果があるかもしれません。
防音・防振対策について
このような形で対策してます。
フローリング + ダンボール1枚 + トレーニングマット(厚さ10mm)
ローラー専用マットや評判の良いブルカットの購入も検討しましたが、結構いい値段します。
僕は自宅トレをやっているので、元々敷いていたトレーニングマットの下にダンボールを敷いた形で、床の振動はほぼ解消できてます。
さらに念を入れて、内側に防音シートを貼ったダンボールの箱でローラー台を囲ってますが、これは気休め程度かなと思います。
アプリとの連携について
連携を確認したのはこの3つです。
- Zwift(ズイフト)
- 公式アプリ(Xplova Workout)
- Wahooアプリ
いずれもBluetoothで接続してます。ネットではANT+のドングルが必要という意見もありましたがBluetoothのみで問題なく動作してます。
スマホ:iPhone6S
ケイデンスセンサー:Bryton(サイコンとセットで購入)
ケイデンスセンサーもこの3つのアプリとBluetoothでペアリングしてます。
Zwift(ズイフト)
特に不具合などもなく普通に楽しめました。同じコースを走っている人がいるのは刺激になるしテンションが上がりますね。
ただ、貧脚の僕には時期尚早と判断。もう少しレベルアップしたらやりたいですね。
公式アプリ
こんな感じでルートラボなどからルートをインポートして走ってます。
※ルートラボは2020年3月末で終了するため、今後は別サービスで対応が必要になります。
ちなみに代替サービスとして、おすすめはこちらの2つですね。
また、ホーム画面のGOボタンを押すと、負荷設定ができるトレーニング画面になります。
ただ、負荷を変えるには+-を都度タップしなければならず、長押しには対応していません。
なので、急激に数値を変えるのが結構だるいです。。
で、このアプリ最大のデメリットは、画面にケイデンスが表示されないことです。
データとしてケイデンスも記録されるのですが、確認できるのは走行後になってしまいます。
これはなんとか改善してもらいたいです。
Wahooアプリ
ライバル会社?のアプリですが、これも問題なく連携できます。
コースをインポートすることはできないですが、ジムのエアロバイクのようにボタンで負荷を設定して走ることができます。こちらは数字の単位ごとに+−表示があるので、走行中でも負荷を変えやすいです。
実走感(負荷のかかり方)について
割と自然な負荷のかかり方だと思うので、そういう意味では実走感はあると思います。
また、NOZAは前輪のライザーブロックが必要なく、前輪が床面についた状態で走行できます。
なので、目線も実走と同様に走行できます。
再現斜度が最大18%なので、斜度20%超えの箇所では斜度が再現できていないことはあると思います。ただ、体感としては18%を超えても徐々に負荷が上がっている気がします(笑)
斜度が20%を超えてしまうと、僕の脚力だとほとんどペダルは回せない状態になり、踏み込んだときにカクンと滑る感覚があります。
もちろんダンシングは可能ですが、バイクを左右に振れる仕様ではないのであまり激しくダンシングすると本体自体がずれて動いてしまうことがあります。
その他、気になる点
持ち運びしづらい
NOZAは本体を折りたたみはできません。僕はロードバイクをセットした状態で動かさないので特に支障はないですが、収納を考えている方はちょっと面倒かもしれません。
クイックリリースのピン?が外れやすい
最初は問題なかったと記憶しているのですが、もしかしたら何かの拍子に一部の部品が外れてしまったのかもしれません。
レバーがカパカパになってます。
きちんと締めることはできます。走行中に外れたりはしないので、使用には問題ないですがバイクを外す際にレバーがポロリと外れてしまいます。
電源スイッチが無い
なぜかNOZAは本体に電源スイッチがありません。なので、都度、コンセントの抜き差しが必要になります。電源を差し込むと緑点滅して、アプリとペアリングすると緑点灯になります。
スプロケ別売
ほとんどのスマートローラーがスプロケ別売なので、これは仕方ないかと。
スプロケ本体+取り付け工具が必要です。
NOZAはこんな方におすすめです。
- 静粛性を求めている方
- コストをなるべく抑えたい方
1年経った今でも、このコスパは魅力的だと思います。
ちなみに2020年3月現在で、NOZAと比較検討するであろう同価格帯のライバルはこの3つでしょうか。特にWAHOOは、さまざまなオプションや拡張パーツを組み合わせることができるのはかなり魅力があります。
タックス(Tacx) FLUX S Smart サイクルトレーナー
WAHOOキッカーコア スマートバイクトレーナー
CycleOps(サイクルオプス) トレーナー ハマー ダイレクトドライブ スマートトレーナー
どれも定価はNOZAに比べるとやや高めですが、販売サイトやセール時期などによっては価格がかなり下がりますので、気になる機種はこまめにチェックしましょう。
まとめ
今回はXplova NOZAについてレビューしました。
なんといっても、NOZAの魅力は静粛性です。
1年間使用して、特に不具合もなく、スペックも問題ないので、僕は満足しています。
現在は他メーカーでも以前より低コストで高スペックなローラー台が発売されてますので、ご自身の目的や利用環境に合った1台を選んでいただければと思います。